田山裕紀「トップがつぶれる。」
「顔周りにボリュームが出ない。」
「毎朝ブローやアイロンをしても、夕方にはぺたんこ…。」
そんなお悩みを抱えてご来店されるお客様はとても多くいらっしゃいます。
年齢による髪質の変化や、くせ毛、細毛などが原因になることもありますが、実はそれだけではありません。
私は初めてお客様を担当するとき、まず最初に見る場所があります。
それは前髪の横の髪の長さです。
その部分、本当に長すぎませんか?
(ここに正面や斜めからの写真を掲載)
前髪のすぐ横にある髪。
この部分は顔周りの印象を決める、とても大切な場所です。
しかし、この髪が長く重いまま残っている方が本当に多いんです。
一見まとまって見えるので安心感はあります。
でも実は、この重さがトップのボリュームを引っ張り下げてしまっています。
重さは下へ落ちます
髪は重ければ重いほど、下へ落ちようとします。
前髪横の髪が長いままだと、
・トップの髪まで一緒に引っ張られる
・根元が立ち上がりにくくなる
・顔周りに動きが出ない
・分け目が目立つ
という状態になります。
「トップにボリュームが欲しい」と言いながら、この部分を長く残してしまうと、なかなか理想のシルエットには近づきません。
ボブが悪いわけではありません
ここで誤解してほしくないのは、
ボブという髪型が悪いわけではないということです。
ボブは非常に完成度の高いスタイルです。
だからこそ、多くの美容師さんが得意とするスタイルでもあります。
ラインがきれいに見え、まとまりやすく、再現性も高い。
とても素敵なヘアスタイルです。
でも、大人世代には難しい理由があります
40代、50代、60代になると、
求めるものが20代とは少し変わってきます。
欲しいのは、
「まとまり」
だけではありません。
トップの高さ。
後頭部の丸み。
顔周りの柔らかさ。
この3つが加わることで、若々しい印象になります。
ところがボブは構造上、重さが下に集まりやすいスタイルです。
つまり、
一番ボリュームが出る位置も下になりやすい。
するとトップはどうしてもぺたんと見えやすくなります。
年齢を重ねてトップがつぶれやすくなった髪には、このシルエットが合わない場合も少なくありません。
私が大切にしているのは「ボリュームの位置」
(ここにビフォーアフター写真)
私はカットするとき、
毛量よりも、
長さよりも、
まず
「どこにボリュームを作るか」
を考えます。
前髪横を少し短くする。
トップとのつながりを変える。
顔周りに動きを作る。
ほんの数センチ変えるだけで、
乾かしただけでもトップが自然にふんわり見えるようになります。
アイロンで無理やり立ち上げる必要もありません。
軽くすればいいわけではありません
「じゃあ梳けばいいんですね。」
と言われることがありますが、
それも違います。
軽くしすぎると、
・広がる
・パサつく
・まとまらない
という別のお悩みが出てしまいます。
必要なのは、
軽くすることではなく、重さを残す場所を変えること。
これが大人世代のカットではとても重要です。
カットだけで印象はここまで変わります
(ここにビフォーアフター写真)
トップに少し高さが出るだけで、
・横顔がきれいに見える
・後頭部が丸く見える
・フェイスラインが引き締まって見える
・若々しい印象になる
そんな変化が生まれます。
もちろん、髪質やくせの強さによっては部分的な縮毛矯正をご提案することもあります。
ですが、多くの場合はカットだけでも印象は大きく変えられます。
まとめ
「トップがぺたんこなのは年齢だから。」
そう思っている方は少なくありません。
でも実際には、
前髪横の髪の長さや、ボリュームを作る位置が原因になっているケースも多くあります。
だから私は、ただ形を整えるだけではなく、
「5年後、10年後も若々しく見えるシルエット」
を意識してカットしています。
もし今、
「トップがつぶれる」
「顔周りが決まらない」
「ボブがなんとなく似合わなくなってきた」
そんなお悩みがあれば、一度カットを見直してみませんか?
ほんの数センチの違いが、毎朝のスタイリングと横顔の印象を大きく変えてくれるかもしれません。









