
こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある
一日4名様限定のプライベートサロン
anfao(アンファオ)の田山裕紀です。
美容室の紹介文や広告でよく見かける「お客様の悩みに寄り添います」という言葉。
一見するとよくあるフレーズですが、実際のところ「寄り添う」ってどういうことなんでしょうか?
美容師として、そして日々いろんなお客様とお話ししている僕なりの考えをお伝えしたいと思います。
「寄り添う」ってどういうこと?
寄り添うというのは、ただ髪を切る前に悩みを“聞く”だけではありません。
- 気持ちを共感する:「そのお悩み、すごくわかります」
- 受け止める:否定せずに「そうなんですね」とまず受け止める
- 一緒に考える:解決策を押し付けるのではなく「こういう方法もありますよ」と提案する
この3つが揃ったときに、初めて「寄り添えている」と言えるのだと思います。
美容室でよくあるお悩みと寄り添い方
髪のボリュームが出ない
40代以降のお客様からよく伺うのが「髪が細くなってペタンとする」というお悩み。
すぐに「じゃあパーマしましょう!」と提案してしまうと、不安が残りますよね。
そこで私はまず
「どんなときに一番気になりますか?」
「朝のスタイリングですか?それとも外出先ですか?」
とお伺いします。
そのうえで、カット・スタイリング剤・パーマなど、複数の方法から一緒に選んでいただきます。
白髪が気になる
白髪は「隠したい」という方もいれば、「自然にぼかしたい」という方も。
一言で「染めましょう」と片づけてしまうと、本当に求めている仕上がりとズレてしまうことがあります。
そこで
- しっかり隠したい方には自然に見えるグレイカラー
- 白髪をなじませたい方にはハイライトやぼかしカラー
- 将来的に染めるのをやめたい方には移行プラン
といったように、その人に合った道を一緒に探していきます。
似合う髪型がわからない
「長年同じ髪型で飽きてしまった」
「ショートにしたいけど似合うかな…」
こうした声もよくいただきます。
そのときは「似合いますよ」だけで終わらせず、
「どんな雰囲気に見られたいですか?」
「朝はどのくらい時間をかけられますか?」
とライフスタイルに合わせて相談。
その人らしい髪型を一緒に見つけるようにしています。
「寄り添う」と「おまかせ」の違い
「全部おまかせで!」と言われることもあります。
でもそれは信頼の表れであると同時に「どう伝えたらいいかわからない」という気持ちが隠れている場合も。
だから私は、
「今日はスッキリ見せたいですか?それとも柔らかく?」
「カラーは落ち着いた感じ?それとも明るめ?」
と、自然に引き出すようにしています。
私のサロンで大切にしていること
一人でお客様をお迎えするプライベートサロンだからこそ、寄り添う時間を大切にできます。
- 1日4名様限定で、他のお客様と重ならない
- カウンセリングから仕上げまでずっとマンツーマン
- 髪の履歴をきちんと把握して、長く担当できる
だからこそ「今まで満足できなかったけど、ここなら安心できる」と言っていただけるのだと思います。
おわりに
「悩みに寄り添う」というのは、
- 気持ちを受け止めて
- 背景を理解して
- 一緒に解決方法を探すこと
美容室は、ただ髪を切るだけの場所ではなく「気持ちを軽くできる場所」でもあります。
どんな小さな悩みでも気軽に話せるようなサロンでありたい――それが僕の想いです。