半年待たないとハイライトはできないって言われたんだけど、どうして?

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。

最近、お客様からこんなご相談をいただきました。

「ハイライト入れる前に、1ヶ月ごとにワントーンずつ明るくして、半年くらいかけてリセットしていきましょうって言われたんですが…やっぱり半年も待たないとダメですか?」

この疑問、とてもよくわかります。
「今やりたい!」って思って美容室に来ているのに「半年後にしましょう」なんて言われたら、ちょっと気持ちが冷めちゃいますよね。

では実際、ハイライトを入れるのに半年も待たなきゃいけないのか?今日はその答えを、美容師の立場からわかりやすくお伝えします。


目次

そもそも、なぜ「待ちましょう」と言われるのか?

理由は、今の髪色が「かなり暗いカラー」だからです。
暗めのカラーをしている状態でいきなりハイライトを入れると…

  • 真っ黒の中に金色っぽい筋が入る
  • コントラストが強すぎて“自然な白髪ぼかし”にならない
  • 仕上がりが個性的すぎて「イメージと違う…」となる

こういった失敗が起きやすいんですね。

特に「白髪をぼかすためのハイライト」をご希望の場合、自然に馴染むことがとても大切です。
そのために、まずは全体の髪色を少しずつ明るくして“ベース作り”をしておく必要があるんです。


半年待たないと本当にできないの?

結論から言うと、「必ず半年待たないとできない」ということはありません。

実際には、お客様の髪の状態と髪型、求めるスタイルよって変わります。

すぐにできるケース

  • ダメージしてもいいから、とにかく今すぐやりたい
  • 個性的なはっきりしたハイライトでもOK
  • 髪がそこまで傷んでいない

こういう場合は、一度毛先のカラーを弱めのブリーチで軽く落としてから、ハイライトを入れることもできます。

待ったほうがいいケース

  • かなりのハイダメージ毛
  • 縮毛矯正やパーマをしている
  • 髪が鎖骨より下のロングで、ブリーチしたらバサバサになりそう
  • 「自然に馴染むハイライト」が理想

こういった条件があると、無理にハイライトを入れると後悔してしまう可能性が高いです。だからこそ「半年かけてベースを作ってから」という提案になるんですね。


今すぐやるか、待つかの判断基準

「じゃあ私の場合はどうなの?」と気になりますよね。
判断のポイントはこの3つです。

  1. どんな仕上がりを求めているか
     → 白髪をぼかすために自然に馴染ませたい? それともコントラスト強めの個性的デザイン?
  2. 今の髪のダメージレベル
     → 指にひっかかる?ゴワゴワ?それともまだしっとりしている?見た感じパサついてる?
  3. 将来的にどんなスタイルを楽しみたいか
     → 1回きりの変化で満足?それとも長くハイライトを続けていきたい?

この3つを一緒に考えることで、「今できるのか」「少し待ったほうがいいのか」が見えてきます。


美容師からの本音アドバイス

私の経験上、「待ったほうがいい」とお伝えするのは、お客様の髪を守るためです。

結果的にお客さまが不幸になる選択肢はあまり積極的に的にお勧めしません。

もちろん「今すぐやりたい」というお気持ちも大事。だからこそ、希望をしっかり伺った上で、髪の状態やライフスタイルに合った方法を一緒に考えたいと思っています。

「今やりたい」と「将来も綺麗でいたい」――この2つのバランスをとるのが美容師の仕事だと考えています。

まとめ

  • 半年待たないといけない、というのは「安全に自然な仕上がりにするため」の提案
  • 髪の状態や理想によっては、すぐにでもハイライトを入れる方法もある
  • ダメージリスクや仕上がりイメージを美容師としっかり相談するのが一番

「どうしても今やりたい!」という方も、「できるだけ髪を傷めずに自然に仕上げたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

美容師田山は「なるべくダメージのない方法でなるべくシンプルに、お客様の要望をかなえる」というのモットーにしています。

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