白髪染めを使うほど白髪が増えるって本当?

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。

「白髪染めを使うと、白髪が増えるって聞いたんですけど…」
美容室でよく聞かれる質問のひとつです。

結論から言うと、
“白髪染めを使ったから白髪が増える”というのは基本的に間違いです。
ただし、カラー剤の使い方や頭皮の状態によっては、
「白髪が増えたように感じる」ことはあります。

今日はその理由を、できるだけ分かりやすく説明していきますね。


目次

白髪が増える本当の理由は?

白髪の原因は主に3つです。

  1. 加齢によるメラノサイト(色素細胞)の減少
     髪の色を作る細胞が年齢とともに少なくなっていくこと。
     これは誰にでも起こる自然な変化です。
  2. 遺伝
     白髪が出る年齢やスピードは、遺伝の影響も大きいです。
     親が早く白髪になるタイプだと、自分も早く出る傾向があります。
  3. ストレスや生活習慣
     過度なストレスや睡眠不足、栄養バランスの乱れなども、
     白髪を増やす要因のひとつといわれています。

つまり、
白髪は「体の変化」や「生活の影響」で増えるもので、
カラー剤が直接「白髪を増やす」わけではありません。


「白髪染め=頭皮に悪い」って本当?

白髪染めに含まれる成分を少し見てみましょう。
一般的な白髪染め(永久染毛剤)は、

  • 酸化染料
  • アルカリ剤(アンモニアなど)
  • 過酸化水素(水)

といった成分でできています。

この中でポイントになるのが「過酸化水素(オキシ)」。
髪のメラニンを一度脱色し、色を入れ込む働きがあるのですが、
同時に「活性酸素」を発生させます。

この活性酸素が、
頭皮の老化や細胞ダメージの原因になる可能性があるんです。

つまり、
白髪を増やすというより、“頭皮の老化を早める可能性がある”という話なんですね。


活性酸素=頭皮老化のサイン?

活性酸素は、体内でも日常的に発生しています。
紫外線・ストレス・喫煙・睡眠不足などでも増えるので、
完全に防ぐことはできません。

ただ、カラー剤で何度も頭皮に負担をかけ続けると、
頭皮のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)が乱れ、
「白髪が出やすい環境」になってしまうことがあるかもしれません。

たとえばこんな状態です。

  • 頭皮が乾燥して硬くなる
  • 血流が悪くなり、毛根に栄養が届かない
  • メラノサイトが働きづらくなる

その結果、
「前より白髪が増えたように感じる」というケースはありえる可能性があります。


普通のカラーなら大丈夫?

「じゃあ白髪染めじゃなくて、普通のカラーならいいの?」
という質問もよくあります。

実は、おしゃれ染めも白髪染めも基本の仕組みはほぼ同じなんです。
違うのは「染料の量」と「色素の濃さ」。

白髪染めは白い部分をしっかりカバーするために、
色素が濃く、染まりが強めに作られています。

一方でおしゃれ染めは透明感重視。
髪を明るくする力は強くても、白髪には色が入りにくいことが多いです。

どちらも過酸化水素を使っているので、
「おしゃれ染めだから頭皮に優しい」とは言い切れません。

ただし、
施術の仕方や薬剤の選び方で頭皮への負担はかなり変えられます。


白髪を増やさないためのカラー習慣

白髪を気にせず、長くカラーを楽しむためには、
ダメージを最小限に抑えることが大切です。

美容室では、こんな工夫ができます。

  • 頭皮にカラー剤をベタ塗りしない(ゼロテク)
  • オーガニック系・低刺激カラーを選ぶ
  • カラー後に抗酸化ケア(炭酸・スパ・トリートメント)
  • カラーの頻度を少しゆるめる

そして、
おうちでもできるケアとしては、

  • シャンプーで頭皮をゴシゴシ洗わない
  • 紫外線ケア(帽子・日傘)
  • バランスの取れた食事(ビタミンB群・ミネラル)
  • 質の良い睡眠

など、基本的な生活習慣を整えることが何より大切です。


まとめ:白髪染めは“悪者”ではない

白髪染めをしたから白髪が増えるわけではありません。
ただ、
繰り返すカラーで頭皮が疲れる → 老化が進む → 白髪が出やすくなる
という流れは、確かにあるかもしれません。

大事なのは「どう染めるか」。

今は頭皮への負担を抑えた薬剤や施術方法も増えています。
白髪をカバーしながら、地肌と髪をいたわることは十分可能です。

だからこそ、
信頼できる美容師に相談しながら、
自分に合った染め方・ペースを見つけていくのがいちばんです。

よかったらシェアしてね!
目次