田山裕紀こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。
「くせ毛だから、前髪は作らない方がいいですよ」
美容室でそう言われた経験はありませんか?
前髪がうねる、浮く、割れる、朝のスタイリングが大変になる。そんな理由から前髪を断られ、長いまま伸ばしているくせ毛の方は少なくありません。
もちろん、くせの強さや生え方によっては慎重に考える必要があります。しかし、くせ毛だからという理由だけで、前髪を諦める必要はありません。
むしろ髪型によっては、前髪を作った方がトップに高さが出やすくなり、気になりやすいハチ部分の広がりをすっきり見せられることもあります。
昨年11月から縮毛矯正をやめ、今回は前髪のあるショートへ
今回のお客様は、昨年11月から縮毛矯正をやめています。
縮毛矯正をかけていた頃はボブスタイルでしたが、前回のカットではすでにショートにされていたそうです。
今回はそのショートをベースに、前髪を作り、トップに高さが出やすいシルエットへ整えました。
縮毛矯正をやめている途中は、根元から伸びてきた本来のくせ毛と、毛先に残っている縮毛矯正部分が混ざった状態になります。髪の動きや質感が場所によって違うため、ただ短くすれば扱いやすくなるわけではありません。
今あるくせの出方、縮毛矯正が残っている位置、髪の量、生え方、頭の形を確認しながら、全体のバランスを整えることが大切です。
今回はショートの形を整えながら、顔まわりに前髪を作りました。
雰囲気が大きく変わっただけでなく、トップのふんわり感が出やすくなり、ハチまわりの横への広がりも目立ちにくいシルエットになりました。




なぜ前髪があるとトップに高さが出やすいの?
前髪や顔まわりを長く残しすぎると、その部分に重さがたまり、トップがぺたんと見えたり、ハチの位置が横に広がって見えたりすることがあります。
前髪と顔まわりをその方に合う長さにカットし、トップとのつながりを整えると、頭の上に自然な高さを作りやすくなります。
トップに高さが出ると、ボリュームが横ではなく縦に動きます。その結果、ハチまわりの広がりが目立ちにくくなり、頭の形がすっきりと見えるようになります。
つまり、前髪は単に「顔を隠すため」や「若く見せるため」だけのものではありません。ショートヘア全体のシルエットを整える、大切なパーツでもあるのです。
くせ毛の前髪は、まっすぐにしすぎない
くせ毛の方に前髪を作るとき、大切なのは、直毛の方と同じ前髪を目指さないことです。
くせ毛には、その方ごとに違う動きがあります。うねり方、浮き方、生えぐせ、湿気を含んだときの縮み方も一人ひとり異なります。
その動きを無視して短く切りすぎたり、重くそろえすぎたりすると、扱いにくい前髪になってしまうことがあります。
反対に、くせの動きを見ながら長さと厚みを調整すれば、少し曲がる質感や柔らかな毛流れを、前髪の表情として活かすことができます。
前髪だけ必要に応じて軽くブローする、部分的にアイロンを使う、前髪だけ縮毛矯正をかけるという方法もあります。すべてを一つの方法に決めるのではなく、毎朝どのくらいお手入れできるかに合わせてカットすることが大切です。
「前髪を断られた」=前髪が似合わない、ではありません
以前の美容室で前髪を断られたからといって、必ずしも前髪が作れないわけではありません。
そのときの髪の長さやダメージ、縮毛矯正の履歴、希望していた前髪の形によって、難しいと判断された可能性もあります。
前髪には、短く下ろす形だけでなく、少し長めに流す前髪、隙間を残した軽い前髪、顔まわりにつながる柔らかな前髪など、さまざまな選択肢があります。
大切なのは、「作るか、作らないか」の二択ではなく、今のくせに合う前髪を一緒に探すことです。
前髪とトップのバランスで、ショートはもっと似合いやすくなる
くせ毛の方は、広がりを抑えるために髪を重く残したり、前髪を長くして顔まわりを隠したりすることがあります。
しかし、重さを残せば必ず収まるとは限りません。トップがつぶれ、ハチだけが広がって見える場合は、前髪とトップのつながりを見直して高さを作った方が、かえってバランスが良くなることもあります。
もちろん、すべてのくせ毛の方に同じショートや前髪が合うわけではありません。だからこそ、髪だけを見るのではなく、頭の形、顔立ち、普段のお手入れ、なりたい雰囲気まで含めて考える必要があります。
「くせ毛だから前髪は作れない」
「短くしたら、もっと広がりそう」
「縮毛矯正をやめたら、できる髪型が限られそう」
そんなふうに思っている方も、どうぞ一度ご相談ください。
くせを無理に抑えるのではなく、その動きを見ながら前髪やトップのバランスを整えることで、今までとは違うショートを楽しめるかもしれません。
縮毛矯正をやめていく途中の方も、現在の髪の状態に合わせて、無理のないスタイルをご提案します。











