薄毛に効くシャンプーや育毛剤で本当に髪は生えるの?

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある一日4名様限定のプライベートサロンアンファオの田山裕紀です。


お客様からよく聞かれる質問のひとつに、

「薄毛に効くって書いてあるシャンプーや育毛剤って、本当に髪が生えるんですか?」

というものがあります。
これ、すごく気になるテーマですよね。テレビやネット、ドラッグストアでもいろいろな商品が並んでいるので、「使えば生えるのかな?」って期待してしまうと思います。僕自身も薄毛を気にしている(まだ大丈夫だけど家系的に)ので自毛植毛やAGA治療をせずともシャンプーや育毛剤で効果があるなら手間もかからずいいなと思ってしまいます。

今回は、美容師の立場から「シャンプーや育毛剤で本当に髪が生えるのか?」について、解説していきますね。


目次

シャンプーだけで髪は生えるの?

まず結論から言うと、シャンプーは「髪を生やすもの」ではありません。
シャンプーの役割はあくまで、頭皮や髪を清潔に保つこと。

ただし、頭皮を清潔に保つことはすごく大事です。毛穴に皮脂が詰まってしまったり、かゆみや炎症が起きていたら、せっかく生えてくる髪も元気に育ちません。

なのでシャンプーは「髪を生やす」というより、「髪が育つ土台を整えるもの」と考えてもらえるといいと思います。

たとえば、畑でおいしい野菜を育てる時に、まず土壌を整えますよね。栄養のない硬い土では芽が出にくいし、根っこも育ちません。シャンプーは、その“畑の土づくり”にあたります。


育毛剤はどうなの?

では育毛剤はどうでしょうか?
ここはちょっと複雑で、「医薬部外品」と「医薬品」に分けて考えるとわかりやすいです。

医薬部外品(ドラッグストアなどで買えるタイプ)

「育毛剤」として売られている多くは、こちらのタイプ。
成分としてはセンブリエキスやアデノシンなどが有名です。血行を良くしたり、毛根を元気にしてくれる働きが期待できます。

ただし、これらは「発毛が証明されている」わけではありません。どちらかというと「抜け毛予防」「今ある髪を育ちやすくする」補助の役割になります。

医薬品(病院で処方されたり、リアップなど)

こちらは「発毛効果がある」と医学的に認められているものです。
たとえば「ミノキシジル」という成分。これは頭皮の血流を良くして、毛根に栄養を届けやすくすることで発毛効果があるとされています。

ただし、使い続ける必要がありますし、副作用のリスクもゼロではありません。ですので、きちんと医師と相談しながら取り入れるのがおすすめです。


美容師として伝えたいこと

僕がサロンでお客様と話していて思うのは、みなさん「シャンプーや育毛剤で今すぐ髪を増やしたい」と考えていることが多いんです。気持ちはわかります。
でも正直にいうと、シャンプーで新しく髪が生えてくることはありません。

ただし、頭皮環境を整えることは未来の髪にとってすごく大切。髪はすぐには変わらないけれど、半年後、一年後に違いが出るのは“積み重ねたケア”なんですよね。

そして「育毛剤」に関しても、「何を使うか」よりも「どう使うか」「続けられるか」がポイントです。夜寝る前に軽くマッサージしながらつけてあげるだけでも、血行が良くなって効果が変わります。


生活習慣も忘れずに

シャンプーや育毛剤はあくまで外からのケア。
実は髪って、体の内側の影響もかなり受けます。

  • 睡眠不足
  • 栄養バランスの乱れ
  • ストレス
  • 運動不足

こうしたことが重なると、せっかく良いシャンプーや育毛剤を使っても効果が出にくくなってしまいます。

なので、夜はしっかり寝る、タンパク質を意識して摂る、ストレス発散を見つける。こうした基本的なことも、薄毛対策には欠かせません。健康的な生活が大事ということですね。


まとめ

  • シャンプーは「生やす」ものではなく、頭皮環境を整えるもの
  • 育毛剤は「補助」としては有効。医薬品なら発毛効果が期待できる
  • でも一番大事なのは「続けること」と「生活習慣」

美容師として私が思うのは、まずは無理のない範囲で「続けられるケア」を取り入れていくことです。そして気になることがあれば、信頼できる美容師や皮膚科で相談するのが安心です。

「これで本当にいいのかな?」と不安になった時は、ぜひ気軽にお声がけくださいね。髪や頭皮の状態を一緒に見ながら、その方に合ったアドバイスをさせていただきます。

未来の髪のために、今日からできる小さなケアを大切にしていきましょう。

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