縮毛矯正をやめたい方へ“コールドパーマ”で自然な動きを

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。

縮毛矯正をしている髪は、一見とてもきれいに見えます。
ツヤもあるし、まとまりもいい。
でもその反面、「真っすぐすぎて動きが出ない」「ぺたんとして立体感がない」など野デメリットもあります。
また一度かけ始めるとずっとかけ続けなくてはいけないのも少しつらいところ、、、

もう少し自然に戻したいと思ったときに多いのが、
「矯正をやめていきたいけど、伸びてきた根元のくせと毛先の差が気になる」というお悩み。
完全に伸びきるまでは数年かかるため、途中の期間をどう過ごすかがとても大事になります。

長年縮毛矯正をかけてきたお客様
半年ほど前に縮毛矯正、濡れると境目が見えてくる

熱を使わず、やわらかく動かす「コールドパーマ」

今回のお客様は、「縮毛矯正をやめたいから、乾かしただけで自然に動くようにしたい」とのご希望でした。
ただ、髪の中間から毛先はしっかりと縮毛矯正がかかっていて、一般的にはパーマがかかりにくい部分。
熱を使うデジタルパーマではなく、今回は髪が短いのでコールドパーマを選択しました。

コールドパーマは、昔ながらの「ロッドで巻いて薬剤で形を作る」タイプのパーマ。
熱を使わない分、ダメージを抑えながら“自然な動き”を出せるのが特徴です。
ふんわり柔らかい質感や、ナチュラルな内巻き感を出したい方にはとても向いています。


ダメージを抑えるための工夫

矯正毛へのパーマはとても繊細な技術です。
一歩間違えると「チリつく」「カールがつかない」などのリスクがあるため、
薬剤の選定や反応時間、処理剤の使い方を細かく調整する必要があります。

今回の施術では、以下のように段階的にケアを行いました。

  1. 前処理で内部補修
     まずは髪の内部に必要なタンパク質を補給。
     これで薬剤が過剰に浸透せず、反応を穏やかにできます。
  2. 還元剤のパワーをコントロール
     矯正毛はすでに化学的に固定されているため、強い薬剤ではオーバー還元になりやすい。
     弱めの薬を選び、反応時間を見ながら“ゆっくり形を変える”ように調整しました。
  3. 中間処理で水分と栄養を補給
     1液後に栄養分を入れ直し、髪の弾力をキープ。しっかりとアルカリ除去。
     この工程を入れることで、パーマの持ちや手触りが大きく変わります。
  4. 仕上げは自然乾燥でもまとまるバランス
     根元の自毛のくせを活かしつつ、毛先にだけ柔らかいカールを。
     乾かすだけで軽く内に入り、ふんわりまとまるようにデザインしました。

乾かしてバーム仕上げ
濡れたままムースをつけて自然乾燥でしっかりウェーブ

お客様のリアクション

仕上がりを鏡で見た瞬間、お客様の第一声は
「見慣れない」でした(笑)

長年縮毛矯正をかけていたのでそうなってしまうのも当然ですね。

ただ、これまで長年アイロンを毎朝使っていたそうで、
“乾かすだけで形になる”のでスタイリングがとっても楽になります。

「まっすぐすぎた髪に少し動きが出るだけで、やわらかく見える」
「スタイリングがラクになりそう」

そんな未来に期待できますね。


目次

縮毛矯正をやめたい方へ


矯正部分と地毛のくせ毛部分が混ざる時期は、どうしても扱いにくくなります。
そんな“移行期”をきれいに乗り切るために、
髪の状態に合わせて段階的にカットやパーマでバランスを整えていくのがポイントです。

今回のように、矯正毛でも処理剤や薬剤を工夫すればコールドパーマで動きを出すことは可能です。
ただし、髪の履歴やダメージの度合いによっては、できる範囲や仕上がりも変わります。
一人ひとりの髪の状態をしっかり見極めながら、
“その人にとってベストなタイミングと方法”で自然な髪へ戻していくことが大切です。


まとめ

縮毛矯正をやめたい!
そんな方には、まずはコールドパーマで“自然な動き”をつけるのがおすすめです。

矯正をかけた髪でも、薬剤や処理の調整でやわらかく仕上げることは可能です。
まっすぐすぎる髪に少し丸みや動きが加わるだけで、印象もガラッと変わります。

「矯正をやめたいけどどうしたらいいかわからない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
髪の状態を見ながら、無理のない“脱縮毛矯正プラン”をご提案します。

よかったらシェアしてね!
目次