後頭部を造るカット、美しいシルエットのために

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。

目次

後頭部がしっかり丸くなるカットのポイント

トップを短くしても丸くはならない

「後頭部の丸みが欲しい」「横から見たときのシルエットをきれいに見せたい」
そんなオーダーを特に40代以上のお客様からいただくことがとても多いです。

特にショートカットやボブスタイルでは、後頭部の丸みがあるかどうかで印象が大きく変わります。
でも、ただトップを短くしたり、表面にレイヤーを入れただけでは、思ったような立体感は出ません。

実は、後頭部の丸みをきれいに出すために大事なのは「どこを短く切るか」。
中でもカギになるのが、“ぼんのくぼ”のあたりなんです。

後頭部にしっかり丸みがあるスタイル

後頭部の丸みは「ぼんのくぼ辺り」のカットで決まる

ぼんのくぼとはどの部分?

ぼんのくぼとは、後頭部の一番くぼんでいる部分。
首の付け根あたりを触ると、少しへこんでいる箇所がありますよね。
その位置がまさに“ぼんのくぼ”です。

ここは頭の丸みが変化する境目であり、
ボリュームの出方を左右する、カットにおいてとても大切なポイントです。


トップを短くしても丸みは出ない理由

後頭部に丸みを出したいと思うと、ついトップを短くして“ふんわり見せよう”としがちです。
もちろんトップの動きや軽さも大切ですが、
トップを短くしただけでは根元の立ち上がりが足りず、時間が経つとペタッとしてしまいます。

それに、トップを短くしすぎるとバランスが崩れ、
頭頂部だけが浮いたような不自然なシルエットになってしまうことも。

本当に後頭部の丸みをつくるためには、
「ぼんのくぼ周辺の髪の長さと重さ」と「襟足とのつながり」をコントロールすることが大切なんです。

短く見えるけどトップの長さはは意外と長い

ぼんのくぼと襟足のメリハリがシルエットを作る

ぼんのくぼ周辺の髪をどう残すか・どう取るか。
この部分の設計が、そのまま後頭部の立体感になります。

たとえば、ぼんのくぼの少し上の部分に適度な厚みを残しておくと、
その重さが“丸み”として後頭部に現れます。
逆に、ここを軽くしすぎてしまうと、
丸みがなくなり、ペタッとした後頭部に見えてしまうのです。

そして、襟足を少し短く締めるようにカットすることで、
後頭部との高低差が生まれ、自然なメリハリがつきます。
この“ぼんのくぼ〜襟足”のラインをどう作るかが、
横から見たシルエットを美しく見せる一番のポイントです。


骨格に合わせたカットで自然な丸みを

シルエットがきれいに見えると印象が変わる

後頭部の丸みがしっかり出ると、
頭の形がキレイに見えるだけでなく、首が長く・姿勢が良く見えます。
特に大人女性のショートやボブでは、後ろ姿の印象がとても大事。

ただ軽くするのではなく、必要なところに“重さを残す”ことで、
若々しく、女性らしい柔らかさを引き出すことができます。

カット前
カット後

骨格に合わせたカット設計が大切

もちろん、人によって頭の形や骨格はさまざま。
後頭部が平らな方、首が長い方、えりあしが浮きやすい方…。
どのタイプかによって、カットの位置や角度を細かく変える必要があります。

アンファオでは、カウンセリング時にお客様の横顔・後頭部のシルエットを丁寧に確認しながら、
“どの高さで丸みを出すと一番きれいに見えるか”を見極めてカットしています。
特に、首の長さやえり足の生え方に合わせて調整することで、
持ちの良さやスタイリングのしやすさもぐっと上がります。


丸みをキープするためのスタイリングポイント

カットでベースが整っていれば、スタイリングも簡単です。

・ドライヤーは後頭部の根元を軽く立ち上げるように乾かす
・えり足は首に沿わせるように下方向へブローする
・必要なら毛先だけ軽く内巻きにアイロンを通す

これだけでも十分。
形がしっかり作られていると、少し乾かすだけで自然な丸みが戻ります。


まとめ

ぼんのくぼを意識して、後ろ姿まで美しく

後頭部の丸みをきれいに見せたいなら、
トップを短くするのではなく、“ぼんのくぼ”の髪をどう扱うかがポイント。

カット位置の数センチの違いで、仕上がりのシルエットは大きく変わります。
あなたの骨格や髪質に合わせて、最も自然に見えるラインを見つけることで、
どこから見ても美しいフォルムが叶います。

後ろ姿まできれいに見えるショートやボブを楽しみたい方、
ぜひ一度ご相談ください。
あなたに一番似合う「後頭部の丸み」、丁寧にデザインさせていただきます。

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