セニングで?ハサミで?削ぎ方での変化

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。

削ぎで変わる質感と、髪型に合わせた道具の使い分け

カットの時にお客様からよく聞かれるのが、
「軽くするときって、セニング(すきバサミ)を使うんですか?それとも普通のハサミなんですか?」
という質問です。

実はどちらも使いますし、その時の長さ・髪質・仕上げたい質感によって使い分けるのがポイントなんです。
今回は、私が普段大切にしている「削ぎ」の考え方や、ショート〜ボブの場合ミディアム〜ロングの場合で変わる道具の選び方を詳しくお伝えします。


目次

ただ軽くするだけではない

削ぎというと「量を減らす」「軽くする」というイメージを持つ方が多いと思います。
もちろんそれも大切ですが、削ぎの役割はそれだけではありません。

  • 動きのコントロール
  • くせ毛を活かすか抑えるかのバランス調整
  • スタイリングのしやすさ
  • つやの出方
  • 毛先のまとまり具合

これらがすべて、どこをどう削ぐかで変わってきます。
そして、この調整に欠かせないのが道具の選び方です。


ショート〜ボブの場合

10~15%のセニングで少しずつ、丁寧に作る

ショートやボブは、フォルムが命。
どの部分にどれだけ軽さを入れるかによって、頭の丸みやシルエットが大きく変わります。

私の場合、ショートからボブのお客様には10~15%前後の低パーセンテージのセニングを使うことが多いです。

理由はシンプルで、
削ぎすぎによる質感の乱れを避けたいから。

セニングにも種類がありますが、パーセンテージの高いものは一度で多く削れる分、

  • 艶が落ちる
  • 毛先がパサパサ見える
  • 意図しないところまで量が減ってしまう
  • くせの出方が予測しにくくなる
    などのデメリットも出やすいんです。

特にショート〜ボブは、数ミリの違いがシルエットに響くため、できるだけ細かく、様子を見ながら丁寧に軽さを入れていきます。

「ほんの少し軽くしておきたい」
「自然な動きはほしいけど、ペラペラにはしたくない」
こういった要望にフィットするのが、パーセンテージの低いセニングです。

実際に使っている10~15%のセニングシザー

ミディアム〜ロングの場合:

ハサミで削ぐことでツヤと束感をキープ

一方、ミディアム〜ロングのお客様の場合は、ハサミ(シザー)で削ぐことが多いです。

理由は大きく2つ。

① 一回の開閉でしっかり削げる=効率が良い

長い髪は量も多く、毛先まで距離があります。
セニングだけで調整するとどうしても時間がかかるため、ハサミの方が作業効率が良い場合が多いです。

② ツヤ感・束感がきれいに出やすい

ハサミでの削ぎは、髪の表面を傷つけにくく、ツヤ感を保ったまま軽さを出せるのが魅力。
また、毛先に自然な束感が生まれるため、

  • パーマ風に仕上げたい
  • 動きはほしいけどパサつきは嫌
  • 伸ばし中でも重く見せたくない

といった方に相性抜群です。

ロングの場合は特に「毛先の表情」が印象を左右するので、ハサミでの繊細な削ぎが質感を決めると言っても過言ではありません。


道具を変えるだけで、仕上がりは大きく変わる

同じ「量を減らす」作業でも、

  • セニングで軽くするのか
  • ハサミで削ぐのか
    で仕上がりの質感はまったく違います。

それを踏まえて、

  • ショート〜ボブ → パーセンテージの低いセニングで細かく調整
  • ミディアム〜ロング → ハサミで束感を出すように

という使い分けをしています。

ただし、これはあくまで基本。
髪質やくせの出方、普段のセット方法、なりたい雰囲気に合わせてその都度変えています。


最後に

髪は人それぞれで、クセ・太さ・量・ダメージ・生活スタイル、すべてが違います。
だからこそ、カットにも「正解」はひとつではありません。

セニングもハサミも、どちらが良い悪いではなく、お客様が求めている仕上がりに近づけるための道具です。

もし
「軽くしたいけど、パサパサになるのが嫌」
「量が気になるけど、ツヤも残したい」
「髪が長いけど動きが欲しい」
など具体的に悩みがあれば、遠慮なく相談してくださいね。

またどうしてもセニングシザーは使ってほしくない、など要望に応じて対応することもできますので気軽におっしゃってください。

 


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