田山こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。
実は、乾燥する季節こそ“ちょっとしたひと手間”が髪の仕上がりを左右します。
そのひと手間とは――
シャンプーのあと、コンディショナーやトリートメントをつけた状態で、粗めのくしでとかすこと。
たったこれだけなのに、髪の手触りや質感が本当に変わるんです。
今日はその理由と、正しいやり方を美容師目線でご紹介します。
なぜ冬は髪がパサつくの?
まずは、乾燥の原因を少しだけお話しします。
冬は気温と湿度が下がり、外の空気もお部屋の中も乾燥しています。
さらに暖房による乾いた風が髪の水分を奪い、キューティクルが開きやすい状態に。
キューティクルが開いてしまうと、髪の内部の水分や栄養が逃げてしまい、
結果としてパサつき・静電気・まとまりの悪さにつながります。
そんな状態のままトリートメントをつけても、
髪の表面だけでなじんでしまい、しっかり内部に行き渡らないことが多いんです。
粗めのくしを使うだけで変わる理由
では、なぜトリートメントをつけたあとにくしを通すと良いのでしょうか。
ポイントは、「髪全体に均一に行き渡らせること」。
手でなじませるだけだと、どうしてもムラができます。
特に後ろの髪や内側は、つけ残しが多く、
トリートメントの効果を十分に発揮できていないことも。
ここで粗めのくし(目の荒いコーム)を使うと、
毛先までやさしく行き渡らせることができ、
トリートメントの浸透力がぐっと高まります。
さらに、くしを通すことで髪1本1本が整い、
キューティクルが閉じやすくなるため、
ツヤ感と手触りもアップします。
正しいやり方のポイント
ちょっとしたコツで、効果がさらに高まります。
自宅でできる簡単ケアの流れをご紹介します。
- シャンプー後は軽く水気を切る
びしょびしょのままだとトリートメントが薄まりやすいので、
手で絞って軽く水分を取ってからつけましょう。 - 中間~毛先中心にトリートメントをつける
根元にはつけすぎないのがポイント。
指の腹を使ってもみ込むようになじませます。 - 粗めのくしで優しくコーミング
毛先からゆっくりと。
引っかかる部分は無理に通さず、少しずつ丁寧に。
髪全体にムラなく行き渡るように意識します。 - 数分置いてからしっかり流す
そのまま2〜3分置くと、成分が内部まで浸透します。
最後はぬるめのお湯でしっかりすすいでください。
このとき使うくしの素材はどんなものでも大丈夫です。
ドラッグストアでも手軽に見つかります。


「時間がない」「面倒くさい」そんな方にもおすすめ
「そんなこと言っても、毎日そんなに時間ないよ!」という方も多いと思います。
でもこの“コーミング”にかかる時間はほんの1分ほど。
慣れてしまえば、ほとんど手間を感じません。
それでいて、髪のまとまりやツヤが明らかに変わるので、
実際お客様にもおすすめしている方法です。
「やってみたら本当に違った!」と驚かれる方も多いですよ。
美容室のトリートメントとの相乗効果も
もちろんホームケアだけでなく、
美容室で行うトリートメントもとても大切です。
サロンケアは髪の内部補修、ホームケアはその維持。
この2つを組み合わせることで、
乾燥やダメージに負けない“潤いのある髪”を保てます。
特に冬場は、炭酸泉やヘッドスパと組み合わせることで
頭皮からの血行促進・保湿効果もアップ。
健康な地肌があってこそ、髪の美しさは続きます。
毎日のひと手間が美髪をつくる
乾燥する季節、特別なアイテムを買わなくても
“トリートメントをつけた後に粗めのくしでとかす”
これだけで、髪の手触りもツヤも見違えるように変わります。
毎日のちょっとした積み重ねが、春先の髪の状態に大きく差をつけます。
「最近パサつくな」「まとまらないな」と感じたら、
ぜひ今日から試してみてください。
アンファオでも、季節に合わせたケア方法をお伝えしています。
髪の乾燥や広がりが気になる方は、ぜひ一度ご相談くださいね。





