髪の毛のくせ毛の仕組みとは?

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。

どうして人によって違うの?

「昔から髪がうねる」「湿気の多い日はまとまらない」──
くせ毛で悩んでいる方は本当に多いですよね。
一方で、「生まれつきまっすぐで、乾かすだけでツヤツヤ」という直毛の方もいます。
同じ“髪の毛”なのに、どうしてこんなに違いが出るのでしょうか?

今回は、髪の毛のくせ毛の仕組み、そして日本人におけるくせ毛と直毛の割合、さらに人種による違いまでを分かりやすく解説します。


目次

くせ毛の正体は「髪の形」と「内部の構造」

髪の毛は、外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という3層構造でできています。
この中でも“くせ毛か直毛か”を決めているのは、真ん中のコルテックスという層の形と、髪の毛そのものの断面の形です。

  • 直毛の髪の毛は、断面が「ほぼ円形」。
    毛穴(毛包)もまっすぐ生えているので、伸びる時も素直にまっすぐ育ちます。
  • くせ毛の髪の毛は、断面が「楕円形」や「歪んだ形」。
    毛穴が曲がっていたり、髪の内部のタンパク質や水分のバランスが偏っていたりするため、乾くときにねじれやうねりが出ます。

つまり、くせ毛の原因は「毛穴の形」と「髪の内部構造」の両方が関係しています。
この形は遺伝によって決まることが多いですが、後天的な要因(ホルモンバランスや加齢、ダメージなど)で変化することもあります。


湿気でうねるのはなぜ?

梅雨時期などに「朝はよかったのに、出かけたら広がった!」という経験はありませんか?
それは、くせ毛の髪が水分の影響を受けやすいからです。

くせ毛は内部の水分バランスが不均一なため、湿気を吸うと膨張の度合いが場所によって違ってきます。
結果として、髪が膨らんだり、ねじれたりしてしまうんですね。

だからこそ、くせ毛のケアでは「保湿と水分コントロール」がとても大切。
乾燥を防ぎつつ、余分な水分を吸い込みすぎないようなケアが必要です。


日本人のくせ毛と直毛の割合

「軽いうねりや、部分的なくせ」も含める場合

7〜8割がくせ毛傾向

一般的に「真っすぐではない髪」「湿気でうねる」「一部ハネる」など、何らかのクセを感じる髪質まで広く含めて調査すると、
7〜8割の日本人が“何らかのくせ毛傾向”を持っているという結果になります。

この説は、美容師や毛髪診断士が実際のお客様を見て得た実感にも近いです。
完全に「真っすぐで、どんな環境でも全くうねらない髪」は、むしろかなり少数派なんです。


後天的なくせ毛もある?

実は、年齢を重ねると髪質が変わり、
「若い頃はストレートだったのに、最近うねるようになった」
という方も多くいらっしゃいます。

これは、

  • ホルモンバランスの変化
  • 加齢による頭皮のたるみや毛穴のゆがみ
  • 長時間の圧迫によるクセ(しばりグセ、眼鏡によるクセ、耳掛けによるクセ)

毛穴の形が少しでも歪むと、そこから生えてくる髪の流れも変わってしまうため、自然とくせ毛っぽく見えるようになるのです。


くせ毛は「欠点」ではなく「個性」

美容師として多くの方を担当していると、くせ毛で悩んでいる方ほど、「ストレートにしないと綺麗にならない」と思い込んでいるケースが多いです。
ですが、実はくせ毛には柔らかさや動き、ナチュラルな立体感という魅力があります。

髪の特徴を理解してカットすれば、くせを味方につけることができます。
逆に、くせを無理に押さえつけると扱いづらくなったり、ダメージが蓄積してツヤがなくなったりすることもあります。


くせ毛は生まれ持った“デザイン”

くせ毛と直毛の違いは、毛穴の形や髪の内部構造によって決まります。
日本人は直毛が多いものの、3割ほどはくせ毛タイプ。
世界的に見ると、くせ毛のほうがむしろ“普通”な髪型でもあります。

大切なのは、「まっすぐにするか」「活かすか」を自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶこと。
くせ毛を理解し、うまくデザインすれば、それはあなただけの“唯一のヘアスタイル”になります。

スクロールできます

くせ毛を活かしてこんなスタイルもよいのではないでしょうか?

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