同じカラーでも違う色?鍵はアンダートーン

田山

こんにちは!新小岩ルミエール商店街を抜けてすぐにある貸切プライベートサロンanfao(アンファオ)の田山裕紀です。

「SNSで見たヘアカラーの写真、かわいいから同じ色にしたい!」
そう思ってサロンに行ったのに、仕上がりが少し違った…なんて経験、ありませんか?

実はそれ、カラー剤の選び方だけではなく、髪のアンダートーン(下地の色) が大きく関係しているんです。

今日は、この「アンダートーン」について、お客様向けにわかりやすく解説していきますね。


目次

アンダートーンってなに?

アンダートーンとは、簡単にいうと 髪の中に残っているもともとの色素 のこと。

髪の色は、メラニン色素の量や種類によって決まっています。

  • メラニンが多い → 黒っぽい髪
  • メラニンが少ない → 茶色っぽい髪

日本人の髪は基本的に「赤み・オレンジ・黄み」が強めです。
このメラニン色素をどれくらい残した状態でカラーするかで、仕上がりが変わってくるんですね。

髪をブリーチしていくと赤みが消え、オレンジ→黄色と明るくなっていく

なんで同じカラー材を使っているのに人によって色が違うのか?

ブリーチをしない場合は、メラニンを大きく壊さないので、髪に残ったアンダートーンがしっかり影響します。

たとえば…

  • 赤みが強い髪 → アッシュを入れても少しブラウンっぽく落ち着いた色味に
  • 黄みが強い髪 → ベージュやマット(グリーン系)が比較的きれいに出やすい
  • 暗めの地毛 → 鮮やかなピンクや青より、深みのあるブラウン・レッド系に仕上がりやすい

つまり、同じカラー剤を使っても「人によって仕上がりが違う」のは、このアンダートーンのせいなんです。

同じカラー材を黒髪に使った場合と白い髪に使った場合の発色の違い

同じ色でも仕上がりは人それぞれ

たとえば「アッシュブラウン」というカラーを希望された場合。

  • 赤みが強い髪 → 柔らかいブラウンにほんのりアッシュを感じる色味に
  • 黄みが強い髪 → 透明感が出やすく、よりアッシュっぽい印象に

また「ピンクカラー」の場合も、

  • 暗めの地毛 → ワインレッドのように深みのある色味に
  • 明るめの地毛 → 柔らかくフェミニンなピンクブラウンに

仕上がりに差が出るのは、カラー剤ではなく ベースとなるアンダートーンの違い なんです。


ブリーチなしカラーの限界

もちろん、ブリーチなしカラーにはできる範囲とできない範囲があります。

  • できる色味
     ブラウン系(ナチュラル・モカ・チョコレート)
     赤み系(ピンク・レッド・ワイン系)
     暗めの寒色(アッシュブラウン、ブルーブラック、オリーブブラウン)
     ツヤ感カラー(バイオレットブラウン、ラベンダー系)
  • 難しい色味
     透明感のあるベージュ、ミルクティーカラー
     グレーやシルバー系
     鮮やかなブルーやグリーン

こうした「できる・できない」をきちんと理解したうえで色を選ぶと、仕上がりとのギャップも少なくなります。


美容師の役割

「じゃあ結局、どうやって希望の色を叶えたらいいの?」
ここで大事なのが、美容師の役割です。

美容師はお客様の髪を見て、

  • どんなアンダートーンが残っているか
  • 希望の色を叶えるにはブリーチが必要かどうか
  • ブリーチなしでできる中で一番きれいな仕上がりはどこか

を判断してご提案します。

たとえば「写真の色をそのままに再現するのは難しいけれど、今の髪に合わせたらこういう色味がきれいに出ますよ」という風に、ベストな落としどころを一緒に探していくイメージですね。


まとめ

ヘアカラーは、髪に残ったアンダートーンが仕上がりを大きく左右します。
同じ色を選んでも、人によって見え方が違うのはそのためです。

だからこそ、美容師と相談しながら「自分の髪で一番きれいに見える色」を見つけるのが大切。

「この色にしたい!」という理想を持ちながら、今の自分の髪に合わせたベストな提案を受けることで、仕上がりにきっと満足していただけるはずです。

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